ときめき

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(春は、嫌いだ) 隼人は、高校の門を通り抜ける度、そう思っていた。 (何が、出会いの春だ!決めつけんなっ!最悪の春だって、あんだよ) 未来が見えない隼人には、『出会い』は意味のないもの。 今まで、どんな出会いがあっただろう。 みんな、うわべだけの薄っぺらな出会いだった。 そして、みんな去って行った。
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