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高校へは、両親のため、仕方なく行くことにした。
生まれつき、心臓の病気を持っていた隼人は、小さい時から入、退院を繰り返していた。
両親だけは、いつも自分のことを守り、自分のために、懸命になってくれた。
高校へ行くことは、そんな両親の、たっての願いだった。
だから、
仕方なかった。
見せかけの勉強をして、
見せかけの受験をして、
見せかけの入学をした。
すぐに、辞めるつもりだった。
彼女と出会うまでは…。
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