めぐる、めぐる

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巡る 廻る めぐりくる 時代と流行(もの)と人の性(さが) 吹かれ 流され 朽ちて落つ 幼き頃の あの理想郷(せかい) 悟り 諦め 創られる “己”と言う名の幻影(あやかし)に 捕まれ 縛られ 踊らされ 影で理想を望んでも 偽りからは 抜けられぬ     紡ぎ 紡がれ 紡ぎ行く 人の心と蜘蛛の糸 咲いては 千切れ 散って行く 小さな 小さな 綿毛の様に 儚く 強く 美しく 時には風に身をまかせ 地に着き 根を張り 葉を広げ それが刹那であったとしても 己(まこと)の「華」を 咲かそうぞ──  
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