師走の月籠り

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春の風 芽吹きて 夏の風 渡りて 秋の風 煌めきて 冬の風 過ぎ行く   紡がれてきた季節 繋がれてきた想い 継がれてきた時代(セカイ) 今 此処に至る   あの頃 少年が見てきた途方もない夢は 今は 一睡にして流れてしまうけれど   喜日あり 悲日あり 学日(マナビ)あり   積みし思いは いつの日も 昔も今も変わらない   遠くて近い この刻に 現と末とを 繋ぐが如く 響く除夜の音 百八つ  
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