『年上の彼女』

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その夜は眠ることができなくて、家族と顔をあわせると泣いてしまいそうで外で一人で過ごしました。   次の日また5分だけ面会できるということだったので、もう1度彼女の顔を見に行きました。 彼女の顔は相変わらず眠っているようでもう目を覚まさない事がウソのようでした。僕は彼女の左手にこっそりと指輪をつけました。   もう何の意味もないのはわかっていましたが、少しでも彼女に近づきたいという気持ちでいっぱいでした。みんなが部屋を出た後僕は忘れ物をしたフリをしてベッドの側に戻り、         彼女のカラカラの唇にキスをしました。          
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