『年上の彼女』

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それからしばらく経ち、彼女は一般棟の個室に移ることになりました。医者が言うにはもう長くないので少しでも家族が長く一緒に居れるようにとの配慮だそうです。   僕は1日のほとんどをその部屋で過ごすようになりました。何もする事もなかったのですが、話をかけると声が届いたような気がして耳元で歌を歌ったりしていました。   そして夜が明けて昼過ぎになると、医者と看護婦が入ってきて皆を呼んでくださいみたいになって、皆が見守る中、心拍数を表示しているピッピッてなる機械に異変が見られるようになりました。
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