『年上の彼女』

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最後まで僕の片方の手を握らせてくれた彼女の家族にも感謝しています。それから1時間ほど経った後、そのまま静かに心臓が停止しました。僕も含め部屋にいる人みんなの鳴き声だけが聞こえて、覚悟はしていたものの、本当にこうなった事が信じられなかったのですが、医者の何時何分とかって声に現実に引き戻されました。   そして部屋にいる全員が驚く事が起きました。僕が握っていた彼女の手がものすごいチカラで僕の手を握り返してきたのです。僕は本当に驚いて多分変な声をだしていたと思います。しばらくして彼女の手からスーっとチカラが抜けていきました。僕は涙はふっとんで、全員にそのことを伝えました。 すると彼女の母親が、
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