ひ と つ に

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「あの。先輩…」 「なんだ」 「なんだって…」 今あたしは床に仰向けで寝そべっている。 上には、腰のタオルと頭にかかっているタオル、計2枚だけの先輩がいる。 ドクッドクッ この状況は… やばいです… 「…なんだ?顔が赤いようだが」 「あかっ…赤くなんてないです!」 「ふーん」 「ど…どいてくださ…ん…」 「何か言ったか?」 「…変な所を触らないでください!」 「嫌だ」 「ちょっ…待…タイム!タイム!」 「嫌だって。」 まだ濡れている先輩の髪から、冷たい水滴が落ちて来る。 「先輩…」
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