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毎日二人で帰るのが当たり前になってきた
当然、他の女の子からの風あたりは強い
[由香から旬君を奪い取ったらしいよ]
[由香、かわいそう]
[あんなおばさんどこがい~んだろ]
[旬君、騙されてるんじゃない?]
由香は悲劇のヒロイン
私は魔女
聞きたくなくても聞こえるように会話する
なんか、疲れる
確かに旬はモテる
しかし、これほどとは…
急に今までのいやみ連発の空気が止まった
(???)
旬が由香に向かって話す
『あのさ、僕いつ由香ちゃんと付き合った?』
由香は黙って俯く
『僕に対して何を言ってもいいけどみんなで一人をいじめるのはどうかと思うよ』
いじめられてたんだ私…
[だってぇ~]
旬が一瞬、鋭く睨んだ
そしてにっこり笑って言った
『次はゆるさないよ?』
[!!!]
私にとっては働きやすくなったかも…
『り~おさん!』
旬が隣に座る
みんなの視線が痛い…
『今日、ご飯食べにいこ♪』
この人は…
まぁ、いっか
私は頷いた
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