【運命】

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私は叩かれたりするかもと思って目をつむった。 すると手を首に回してきた。 まさか抱き着かれてる!?!? 「はいどうぞ」 気付くと首にはマフラーが巻いてあった。 『あり…がとう』 輝明は後ろを振り向き去っていった。 『バイバイ!』 私は叫んだ。 輝明は片手をポケットに入れ、空いている方の手を軽く上にあげて後ろを向いたまま手を振った。 真奈美の心臓は音が聞こえそうなくらい高鳴っていた。 この高鳴りは家に着いても治まらなかった…… あの時のことを聞いたら輝明は 「他人とでも言わなきゃ人質のお前がいる限り手を出せないだろ。」 と笑いながら言ったね。 ありがとう。
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