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「この子、こんなに胎動が強いから男の子かな」
そろそろ、赤ちゃんの性別が気になり始める。
夫は、
「今度の検診で、どっちか分かる頃なんじゃない。男の子ならキャッチボールができるな」
と、夫の夢は膨らむ。
そんな夫を横目に、
(女の子が生まれてきますように)
と、私は心の中で願っていた。
その時の私は、男の子でも女の子でも元気に生まれてきてくれたら、ただそれだけで幸せだという事に、まだ気付きもしていなかった…。
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