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麗奈と別れた時も 出会った時と同じ雨が降っていた
そんな雨の中 豪は聡史の元までやってきた
聡「豪さん!どうしたんすか?こんなに濡れて……」
聡史が豪に駆け寄る
豪は聡史の肩を掴むと言った
豪「……麗奈と別れたらしいな……すまん…あいつ、こんなに自分想ってくれてる人捨てるとかふざけてる……でも本当は理由があってだと思う…麗奈の事、嫌いにはならんといて…」
そう言って頭を深々と下げた
麗奈と別れたのは知っていても 理由までは知らないようだった
聡「頭上げて下さいっ!!……それに嫌いになんてなりません…まだ好きですから」
そういうと 豪はゆっくり頭を上げた
豪「そうか………良かった…」
と豪は胸をなで下ろす
必死で 年下の自分より弱い男に頭を下げていたから
嫌いにならんといて…
なんて妹の元カレになんて 言えない
そう 豪はいつもこうやって麗奈を守っていた
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