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豪の病気はカナリ浸透している
転移はまだ見つからないが もしかしたらある可能性も高い
聡史はそのまま病院に戻った
そしてある部屋の前についた
コンコン
「はい。どうぞ」
扉の向こうから声が聞こえた
ガチャ
聡史はゆっくりその中へ入っていった
聡「失礼します」
「なんだお前か………」
その人物は聡史のお父さんだった
聡「決めました…俺は医者になってこの病院を継ぎます」
お父さんはこの病院の院長で 前から聡史に病院を継ぐように言っていた
「そうかそうか!よかった」
結城病院は 名も知れ渡る世界的に有名な病院だった
お爺さんが 企業の会長で病院を作った
そして その息子……つまりは聡史のお父さんにその病院を任せ その病院を聡史に継ぐようにと言ったが 自分はあまりふさわしくないと聡史が迷っていたらしい
聡「俺、悔しい……目の前の消えかかりそうな命を救えないなんて」
聡史のにぎり拳をお父さんは見ていた
「誰もみんな最初…そんな気持ちから始まる………お前は変わるな!命の重さと尊さが何時までもわかる医者であれ」
そう言うと 最後に頑張れよ
と言い 机上の書類に目を通しはじめた
「ありがとうございます」
聡史は頭を下げ 部屋を出て行った
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