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気付いた時には…既に遅し。
事態は思わぬ方向へ進展していた。
首筋にひやっとした感触…
間違いなく、あたしは何者かに捕われ、ナイフを突き付けられていることに否が応でも気付く。
しかし、何が起こっているのか…全く分からないι
目の前には、何かを叫んでいる警察?集団と…
あくまでも抵抗し、あたしの身を危うくする犯人?が背後にいて…
正に板挟み状態なあたし💧
生憎、ヘッドホンを外そうにも‥両手どころか身体を動かすことすらできない💦
(あぁ、あたしの人生もこれまでか…😢)
と諦めかけた、その時❗
割と美形な感じの刑事さんと目が合った‼
あたしは突嵯に口パクで
「助けて‼」
とその人に合図した。
すると次の瞬間、その刑事は銃を捨てた……ように見えた。
その直後、私の脚に鋭い痛み💥
その場に崩れ落ちるあたし⤵
人質としての価値を失くした、あたしを棄て、犯人は逃走した…が‥
踵を返した矢先、走行してきたトラックに撥ねられ……逝ったらしい。
「実に呆気ない最期だった」と後から聞いた。
そう――あたしは脚を撃たれてすぐに気を失い、警察に保護された。
倒れる直前に見たのは…
『真っ白な雪の上に咲いた紅い紅い華』
だった…。
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