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「誘惑[?]」
「娘の言う通りです❗
私、見たんです❗あの娘が毎晩のように夫を部屋に入れていたのを❗」
「私も見ました。信じたくはなかったんですが…」
「耐え兼ねた私達は話し合い、あの娘を追い出すことに決めました❗」
「それを父に話して問詰めた所、『あの娘も部屋に鍵をかけたから、もう何もしない』と約束してくれました…でもその矢先に…」
「夫があの娘の部屋で亡くなっていたんです❗」
「確か、部屋には鍵がかかっていて、その鍵は晃さんのズボンのポケットから見つかった。
密室内には月さんと晃さんの二人だけがいたんですよね[?]」
「はい、私は母と一緒に父を捜してました。
いつもなら朝食の時間になると食卓に来る筈なのに姿が見えなかったので…」
「どうせまた、あの娘の部屋にいるんだろうと思い、月を起こして部屋に入ってみると…
クローゼットの中から、変わり果てた姿の夫が見つかりました。。」
「…状況は分かりました。
~🎵🎵🎵
っとスミマセン。
はい…あぁ、そうか。
分かった、有難う。
ああ…彼女にも宜しく。
…失礼しました。
では恐れ入りますが、二・三質問させて頂きます。
まず、こちらの装飾品に見覚えはありますか[?]」
「何ですか、その小さな蝶は[?]」
「現場から発見されました。
どうやら付け爪のパーツのようですが、お二人の所持品ではなかったですか[?]」
「私達の物ではありませんよ。
第一、あの娘の部屋で見つかった物なら、あの娘の物でしょう⁉
私達は普段、あの娘の部屋には入らないんですから❗」
「お言葉ですが、それはありえませんよ。
聞けば、貴女方は殆どの家事を月さんにやらせていたそうじゃないですか。
普通、家事を担う女性が付け爪なんか付けるでしょうか[?]
料理をする場合、お米をといだり、野菜を切ったり、洗い物をしたりするのにそんな物を付けていたら、邪魔なだけですからね。」
「…あくまでも私達を疑うつもりのようですけど、何か気にかかることでも[?]」
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