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受験シーズン到来。
今通ってる中学から1番近い高校をとりあえず受験する事になった。
別に高校行かなくても、バイトとかすりゃいいしって思ってたけれど、
「アンタが思ってるより世の中は厳しいものなのよ。高校ぐらいは出ておきなさい。」
との、母さんの言葉に押されて仕方なく今に至る。
せっかく染めてた髪も、黒に染めなきゃ受験に行けないらしい。
受験当日の朝、当然のごとく黒染めなんてしてない私は、生徒指導室に連行され強制的に髪をスプレーで染められた。
「おぇっ! 臭っ! マジ最悪なんだけど……」
「これは高崎さんの為なのよ。綺麗になるまで我慢しなさい。動くと顔まで黒くなるわよ。」
学年主任のお節介ババアが、遠慮無しに力強く髪の毛をかき分けて、スプレーを吹きながらそう言った。
黒スプレーで染めりゃ綺麗だと思ってるなら、まず始めに自分の白髪頭を染めりゃいいのに。
大人はいつも「アナタの為」だと言うが、本当は私の為だとか思ってないんじゃないの?
世間体や立場なんてものを、大人達を守る為だけの行動なんじゃないの?
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