第一章 弐

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「…貴様……誰だ…?」 「俺か?俺は竜人族(りゅうじんぞく)って一族の者だ」 「竜人族?」 「聞いたことないって面だな。そりゃあそうだな。なんせ表の世界に出てきたことなんて一度もなかったからな」 「…お前、鬼門から出てきたな?」 「ご名答」 誠仁は焦っていた。 この竜人族とかいう奴はたった一人で炎勒たち式神を倒しただろうからだ。 しかも、コイツに対する情報は全くないってことが誠仁をさらに焦らしていた。 「今日のところは帰ってやるよ」 「…なに…?」 「お前の最強の式神なんてたいしたことなかったぜ。次までにもっと強くなっとけよ。アハハハハハハハハ!!!!!!!!」 そう言うと竜人族の者は笑いながら消えていった…
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