第一章 弐

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「…貌祇(りょう)…」 「なんでございましょうか、誠仁様」 貌祇は氷露と同じく女の式神である。 属性は『土』 治療に特化している。 「三人とここにいる陰陽師たちの治療を頼む」 「かしこまりました」 「静騎は三人に都の警護を頼んでおいてくれ。それと父上たちに7日ほど帰らないと伝えてくれ」 「どこかに行かれるのですか?」 「…天照大神のところに」 「「えぇっ!?」」 「修行に行ってくる」 「…まさか!?」 「じゃあな」 そう言うと誠仁は天照大神に会うためにどこかに行ってしまった… 「静騎さん、誠仁様はどこへ?」 「天照大神のところに、六芒星の禁を解きに行かれた」
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