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その頃、大内裏では翠弌たちが話をしていた。
「…静騎殿よ。誠仁はどこに行ったと?」
「誠仁様は天照大神のいらっしゃる伊勢神宮に行かれました」
「天照大神に会いに行ったと?」
「そういうことでございます」
「理由は?」
「禁術を使いこなすためかと思われます」
「誠仁が封じている程の術といったら…」
「六芒星でございます」
「六芒星を使わなければ誠仁でも勝てんか…」
「はい…」
そう言うとふたりは目をやった。
そこでは傷付いた者たちが貌祇の術によって治療されていた。
その中には炎勒などもいた。
「あの三人が実力で勝てなかったのです。私達五芒星より強いとなると、最凶の戦闘集団・六芒星の力に頼るしかないでしょう…」
「そうだが、あの力は危険すぎる!!!!父上ですら使われたことがないというのに!!」
「誠仁様ならやれます!!!!」
珍しく温厚な静騎が語尾を強めた。
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