第二章 壱

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誠仁なら絶対にできる。 そう静騎が言ってからもう5日ほど経っている。 伊勢神宮に行ってから誠仁とは完全に連絡がとれなくなっている。 だか、静騎たちはただ誠仁の帰りを待っているわけではない。 三人の怪我が治ったので思い思い修行に励んでいた。 その中でも炎勒の修行の激しさは生半可なものではない。 炎勒ひとりに対して氷露に匣輝、更には翠弌と弥勒率いる陰陽寮の精鋭が相手をしていた。 最初のうちは炎勒も怪我をすることがあったが、今ではそんなことは滅多にない。 そんな修行を皆がしている頃、静騎と貌祇は調べものをしていた。 竜人族の情報を集めようとしていたのだ。 それでも、この5日ほど調べても調べても竜人族にたいする情報はいっこうに集まらないでいた。
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