悪夢と僕

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僕は…この人を知っている。 でも…わからない…っ。 誰!? この人は誰!? 苦しい…! 怪我もしてないのに… 痛い…っ 気持ち悪い! 何…!? この感覚は何!? 「感情だよ。」 少女は、真後ろで囁く。 僕は… ただ震えながら、彼女を…。 「思い出した? 殺人兵器さん。」 壊れた人形のように成り果てた子供が、カタカタカタと音を立てながら、血を流し、笑う。 甲高い、金切声のような笑い声で…。 「………っっ!!!」 声にならない声で、僕は叫んでいた。 誰か…っ! タスケテ…。 赤い赤い血は… 黒く黒く… 真っ黒になって… 世界を全て闇を包み込む。 笑うのは誰? 叫ぶのは誰? 両方共人形だ。 血塗れ♪ カタカタ♪ ただの人形♪ ねぇ…思い出した?
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