偽り続けた女 

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  「お姉ちゃん…」   「あんた…その引出開けたの!?」   「…………」   「ちょっと…写真返しなさいよ!」   「僕…知ってるんだよ」   「は?…何を?」   「…………お姉ちゃんが ………… 男だって事」   「……何言ってんのあんた…」   「ずっと僕を騙してきたんだ!! お姉ちゃんは!お姉ちゃんは 偽り続けてきたんだろ!?」   「………もう我慢できない」   「本当だったんだ…」   「んな訳ないでしょ 偽り続けてきたのはね あんたの方よユウ」   「え!?」   「あんたはね… 本当は女だったのよ」   (!!!!!…え!?)   「昔、あんたのお父さんが あんたを無理やりに性転換手術させたのよ」   「嘘だ…」   「あんたはまだ小さかったから覚えてないでしょうけどね… その写真…私の隣にいるのはあんたよ」   「この子が…僕?」   「そうよ… あんたはね… ずっと自分を偽り続けてきたのよ! あんたこそ偽り続けた女なのよ!」   「そんな…嘘だ… そんな…嘘だぁ!!!!! 僕が女だって? 僕は… 僕は… 僕は僕だ! ねぇ…」   「……………」   「嘘だろ!?嘘だと言えよ!!」   「ちょっ…やめてよ!」   「嘘だぁあああ!!」   「いやっ…キャアアア!!」
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