幸っちゃんと野球拳 

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  「いらっしゃいませ」     お、案外良い感じの店じゃないか。     「お客様、何名様ですか?」     「おう、今日は俺1人だっ」     「なんと! 今日はお1人様のお客様に大サービスを行っております。良ければVIPルームへどうぞ」     お!? やった。今日はついてるじゃないか。     「じゃあVIPでぇ!」     「VIPのお客様をご案内して~!!」     「は~い」     裏から可愛い子が沢山でてきた。今日は本当についてるのかもしれない。     エレベーターがある。外から見た時はそんなに高そうな店じゃなかったのに‥‥、VIPの為に? 豪華だな本当に。     「お客様お乗り下さい」     「おっ、おう」     チーン‥‥ガガガガ‥‥ エレベーターの扉が閉まった。     あれ? このエレベーター、下がってる?     「地下があるのか?」     「はい、VIPルームは地下でございます」     へぇ、まあいいか。それより可愛い子が揃っとるなぁ。本当にちょっと中国系かな? でも日本人顔でもあるな‥‥。     「お客様、地下6階でございます」     え? 地下6階もあるの?     「は、はぁ‥‥」     エレベーターから降りると、そこには豪華な広間が広がっていた。     「おお、凄いじゃないか!!」     「VIPルームでございますから」     本当についてる。オンナの数も、20‥‥はいるな。たった1人に20人だなんて、まったくVIPにも程があるなこれは。     「さぁ今日は飲み明かすぞぉ」     俺は飲みたくった。両手にオンナを抱いて飲む酒はたまらないな。だから夜の神楽町はやめられない。     「お客様! お待ちかねのメインイベントがございます」     「ん、おっ? なんだなんだ?」     「野球拳ですよ」    
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