無題

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真っ赤になった部室の扉が開く。今まで勝手に開くことのなかった扉。 それは夕日に照らされながら、そこにいる人を包み隠す。 そこにいた人の顔はなかなか見えなくて。 誰かわかったあともなかなか信じられなかった。 ●●●ーー? そこにいる彼はとても不安そうで。迷っているようで。でも力強くて。 ふと、私は彼が私が持っていない物を持っている気がした。 「〇〇」 彼は私をまっすぐに見つめ私の名前をよんだ。 「今、時間いいか?」 それはとても力強い声。 世界を変える力を持つ声。 ある日突然世界が変わる。 そんなことが現実に起こる。 この「無題」はここで途切れている。 けど、この後に起こったのは彼女の夢見ていた出来事が、本の中の物語が現実に起こった。 ただ、それだけ けど、この物語には終わりはなく何時迄も続く…。 そう…いつまでも…いつまでも。
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