始まりのクセに       カウントダウン。

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                    ☆☆                    「ここが…神都『オズ』か?」              そびえ立つ巨大な門を前に、双剣士は息を呑んだ。     その体をゆうに五倍は越え、街を囲む外壁と、たった一つだけと言うこの入り口は、もはや圧巻の一言につきる。                   「そう。根源の街であり、三大神都の中枢。……この街は、私達が初めに作った街。……聖戦が起きた場所。」                    双剣士である少年の隣には、少女がいた。         少女はこの街にどんな思いがあるのか。……その顔は、憂いと後悔、悲しみで…暗い。                 「……しかし…本当にこの街に3日間も滞在するのですか、ユージ。」                        少年の後ろから金髪の女騎士が喋る。                         「あぁ。俺達の目的は、この街の中心にある『バベルの塔』だ。やり残しが無いように、3日間この街で自由に過ごす……ってのは、結構前から決まってたことじゃないか。」                   「それは…ですが、後3日…この世界が保つかはわからないのです。それなのに…」
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