The three days           Ai AGITO and Eve.

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神都『オズ』に着いて、まず何をするか。         実を言うと、私は何も決めていませんでした。                     「じゃあ…これからどうしようか。」                         だから、宿に着いて一番最初に出たのは、そんな言葉。   荷物を私達の部屋に置きに行く最中、何となく私のパートナーに言ったつもりなんですが、               「知るか。」                      その一言だけで、不機嫌そうに返されてしまいました。   アギト。          私のパートナーで、私とほとんど身長が変わらない少年。  たまに、女の子と間違えられて、その度にすぐ怒りだします。              「ファック………アイ、てめぇ…今…」                        「何にも考えてないよ。ほんとに。」                         それと、『ファック』が口癖です。            言われる方は結構ツラいんだけどなぁ……それ。      アギトは、私が唯一見た少年漫画のキャラクターで、想像からパートナーを呼び出すこのゲーム独自のシステムのおかげで、こうして一緒に冒険しています。
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