215人が本棚に入れています
本棚に追加
神都『オズ』に着いて、まず何をするか。 実を言うと、私は何も決めていませんでした。 「じゃあ…これからどうしようか。」 だから、宿に着いて一番最初に出たのは、そんな言葉。 荷物を私達の部屋に置きに行く最中、何となく私のパートナーに言ったつもりなんですが、 「知るか。」 その一言だけで、不機嫌そうに返されてしまいました。 アギト。 私のパートナーで、私とほとんど身長が変わらない少年。 たまに、女の子と間違えられて、その度にすぐ怒りだします。 「ファック………アイ、てめぇ…今…」 「何にも考えてないよ。ほんとに。」 それと、『ファック』が口癖です。 言われる方は結構ツラいんだけどなぁ……それ。 アギトは、私が唯一見た少年漫画のキャラクターで、想像からパートナーを呼び出すこのゲーム独自のシステムのおかげで、こうして一緒に冒険しています。
最初のコメントを投稿しよう!