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断る理由なんてどこにもないから当然、私は頷いた。 「勿論です。……て、あれ?アギト?」 呼ばれてもスタスタと歩いて行くアギト。 あちゃ~……更に不機嫌になっちゃいましたね…。 こうなると、彼の機嫌を直すのにかなり苦労するんですよね……まぁ、慣れましたけど。 何が原因かはわからないけど、不機嫌なアギトを引き連れて、私達は部屋に荷物を置いて宿屋を出ました。 本当に…何で機嫌悪いのかな? ☆☆ と、言う訳で、私達は宿屋の割と近くに建っていた本屋にいる。……これがまた…何とも古い感じの店なんです。 さらっと見ただけなんだけど……店の中には難しい上に分厚くて私なら絶対読まない本ばっかり。 嬉しそう……あんまり表情に変化がなくて…良くわからないけど………とにかく、嬉しそうなのはイヴだけで、 「……ねぇ……アギト、この本屋に置いてある本の中に、理解出来るの……ある?」 「………俺にはこの本屋の存在理由からして理解出来ねぇよ。」
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