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「勇者様!  これからどうしましょうか」  ヴォルはやっと起きて来た勇者に訪ねる。勇者とだけあってヴォルも緊張しているようだ。 「あー……とりあえずその勇者様ってのやめてくれ」  ヴォルは思ったさすが勇者だと、親しみやすいようになどと考えてくれているのだろうか? 「そうだな。親しみを込めてニト様と呼んでくれてもかまわんのだよ」  前言撤回の瞬間だった。 「それじゃあニトさん。これからどうするんですか?」  とりあえずさんをつけて呼んでみた。  ニトはニヤリと答えた。 「やることつったらあれだろ?」 「なんですか?」  ヴォルは、さん付けでいいのかと思いつつ。ニトの話を聞こうとしていた。
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