夢中毒

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“夢”中毒者 朝、目覚ましの音が 僕をベッドから引きずり出す 当たり前の様に 散らかった部屋が目に入る 「そりゃそうだよな」 さっきまで見てた夢とのギャップに 少し残念で何だかため息が出た 毎日起きる度に 現実に目が覚める でも夢は夢なんだと 言い聞かせて 今日の現実を忙しく過ごしに行く こんな風になりたい あの人みたいになりたい そんな夢を持ちつつ 半分諦めてる だけど捨てきれず 未だ夢を見てる 「叶うかなぁ」 なんて希望に甘える 「叶えるんだろ」 そんな声が聞こえた 現実の様な夢の中で 憧れの人に出会った その人は僕の望む物を全部持ってた どうしたらそんな風になれるのかと聞いてみたら 夢を持ち続けてたからだと答えて消えてった 目覚ましがいつも通り鳴っていて 僕が黙らせる もちろん、当たり前に散らかった部屋に僕は居る でも、昨日とは何か違う気がしてる 何だろ 少しだけ夢に出てきた人を思い出した 僕はニヤけて いつも通りに家を出る 朝、目覚ましの音が 僕を夢から引きずり出す。
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