アッガイ大地に立つ

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「ってかさ…」 外したインカムを無造作に放り投げながら、キロー少尉が呟いた 「ステルス性が高いとか、機動性が高いって言ってもさ…強力とは限んないわよねぇ」   口先を尖らせ、ぷぅと頬を膨らませてから拗ねるように深くシートに埋まるキロー少尉。 ふとコントロールパネルに視線を落とすと、インジケーターはMAXを表示している。 なのに、 モニター越しに見える風景では時速60キロも出てるかどうか…サスペンションが効いているのか、あまり振動も伝わってこない為、体感速度としては時速40キロそこそこといったところか。 「確かに乗り心地は良いんだけど…それは兵器としては、どうなの? って感じ💦 後ろの座席にはVIP様でも乗せるのかしら」  
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