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10分後アーサーの私室
部屋にはアーサーとカール、それにスーマンと各部隊の隊長が揃っていた。
心なしかカールの表情が暗いようだった。
「カールどうした?顔色が悪いぞ?」
「…これを聞けば誰だってこうなりますよ😭😭😭」
そう言ってテープを流し始めた。
15分後…
誰も口を開く者は居らず、誰もが顔を青くしており中にはトイレへ駆け込むものまでいた。
「…とりあえず敵の規模が分かっただけよかった…彼にはいつもの倍の金額を振り込んでおこう」
「そうですね…」
まるで死んだ者を弔うように全員が十字を胸の前で切った。
「全員‼彼のためにも絶対に今年も逃げきるぞ‼」
『おー‼』
全員が雄叫びを上げて答える。
別に死んではいないんだが…
その後、各部隊隊長に準備を怠らないよう通達し、明日の健康診断が終わるまで第一級警戒態勢を敷くよう指令を下した。
そして、隊長達は隊員にその旨を伝えるために解散していった。
「スーマン、すまないが私の護衛として五名ほど部下を貸してくれ」
「了解しました〓」
スーマンは敬礼をして部屋を出ていった。
「くそ~アルフレッドめ厄介な連中をやといやがって~」
アーサーは一人愚痴をこぼしながら明日の戦いの準備に入った。
因みに健康診断はいつも当日の朝8時きっかしに始めるため、戦いは律儀にも8時きっかしに始めることが双方の暗黙の了解となっていた。ところが、アーサーはこの暗黙の了解が今回破られるのではないかと危惧していた。
健康診断開始まであと14時間…
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