第二章 健康診断当日

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一方アーサー側はというと… 「定時報告です」 「よし、入れ」 アーサーは私室でスーマンから現状についての定時報告を聞いていた。 五分程で報告は終わり、スーマンが部屋から出ようとしたとき、一人の隊員が勢いよく入ってきた。 「た・大変です‼」 「どうした‼」 部下のただならぬ雰囲気に緊張が走る。 「偵察部隊からの連絡が途絶しました‼」 「なんだと‼」 偵察部隊は敵部隊の監視の為に演習地の手前一キロの地点にある丘で監視任務にあたっていた部隊である。 「敵に発見されたのか?」 「そのようです」 アーサーが次の指示を出そうと口を開こうとした瞬間、けたたましくサイレンが響き渡った。 「‼」 『緊急通達‼敵、健康診断部隊が第一防衛ラインである第一宿舎棟を急襲‼現在交戦中‼』 「第一宿舎棟に増援を‼」 「了解‼」 突然の急襲にも慌てることなく対応するところは流石と言うべきであろう。 第一宿舎棟では… 「撃て撃てー‼」 第一宿舎棟の防衛に付いている第二突撃隊隊長のマックスが自分専用にカスタムしたM4A1をフルオートで弾をバラまきながら指示を飛ばしていた。 当たり前だが、弾はプラスチック性の訓練弾である。 「隊長‼ヤツらいったい何なんですか‼弾は当たってるのに引きませんよ‼」 隊員が自分の銃を撃ちながらマックスに問いただす。 「俺が知りたいよ‼ん?なんだあれは‼」 今までハッキリと見えていなかった敵の姿が現れた瞬間、すべての隊員が己の目を疑った。 隊員たちの前に現れたのは… 「あ~ん💓もっと撃って撃って~ん💓もっと私を痛めつけて~💋」 ドMのオカマ達であった‼ しかも筋肉マッチョなオカマ達は上半身裸で体をくねらせながら隊員たちのいる宿舎へと向かっていた…その数約50強‼き・気持ち悪い…😱 『撃てーーー‼⁉』 隊員すべてがそう言いはなって自分の銃を一斉に撃ちだした‼ 「アーサー司令官‼こちらマックス‼大量のドMオカマ部隊と交戦中‼敵が止まらない‼至急増援を‼」 その時、最前線にいた隊員の間近にオカマが迫った。 「カール‼」 カールと呼ばれ隊員は急いで退こうとするが… 「つ・か・ま・え・た💋ウフ🎵」 カールは必死に逃げようと至近距離で弾丸をオカマに叩き込むが… 「いいわ‼いいわ‼もっと撃ってー‼」 まったく効いていなかった…
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