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午後の授業はほとんど睡眠学習で過ごし放課後を迎えた。何の授業を受けたかすらあまり覚えていない
「達也、お前今から暇か?そうか暇かこの暇人が。俺が遊んでやろうこのプリンスが」
「それ褒めてんのかバカにしてんのかどっちなんだよ」
そこにはスポーツバッグを肩に掛け満面の笑みを浮かべた藤田が立っていた
「これから遊びに行かないか?」
「そこは普通に誘うんだな」
「私も行くわ」
俺と藤田の間に割って入って来たのは同じくカバンをぶら下げた雅だ。
「別にいいけど楓は?お前らいつも一緒に帰ってるだろ?」
雅と楓はほぼ毎日一緒に帰っている。あまり人付き合いが苦手で俺達以外のメンバーと関わらない楓の為に雅は一緒に帰っている。そこはこいつの良い所だ。
「あ、いいのいいの。楓はちょっと先生に呼ばれて話してるから」
「そうなのか。なら仕方ないか」
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