1592人が本棚に入れています
本棚に追加
楓(かえで)とは雅の妹の事だ。激しい性格の姉とは対照的でムチャクチャおとなしい奴である。
「まぁ双子でもまったく同じじゃないのよ」
「お前らを見ればよくわかるよ」
小さい頃、よく俺は雅に泣かされていた。それをいつも慰めてくれてたのは楓だ。
「楓……もしかしたらあんたの事好きかもね」
「何でだよ……」
「だって昔からあんたの味方だったじゃない」
「だからって……しかも最近ほとんど話していないぜ」
「あらそうなの?なら私の勘違いかな?」
「だろうな。ったく」
そんな話をしているといつのまにか学校に着いていた。
最初のコメントを投稿しよう!