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「まぁ席着こう。ほら、雅も机を片付けろ」
ぶつぶつ言いながらも雅は机を元に戻した。
その時だった。遠くから見覚えのある顔が歩いて来た。
「あの、大丈夫?藤田君?」
現れたのは高井妹、楓だ。
黒のショートヘアーに満月のように丸く綺麗な目。どことなく小動物系の顔立ちである。
「楓、そいつは丈夫に出来ているから大丈夫だ」
「ふふん。お前はわかってないな。俺の心と体はちょっと固いこんにゃく並の強度しかないぞ」
「なんだそのちょっと固いって」
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