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「おーい、できたよー。」
がちゃりと扉を開けてユキが入ってくる。
・・・・その手には悪魔のジュース。
「わぁっ!!おいしそー!」
「・・・・・・・・・」
織姫の顔には笑顔
・・・・男たちの顔には恐怖
「ハイ織姫。」
大ジョッキにごぽごぽと薄緑色の液体をいれる。
・・・・もうジュースとは呼べないその液体を織姫に手渡す。
「いっただっきまーーす!」
ごっきゅごっきゅごっきゅ
「ぷっは~~~~~!!」
ものの三口で飲み干す
((((オレ(ボク)はこの子を好きになったのか・・・・・!!))))
悲しい運命です。このあとどうなるか想像もつきません。
「おいしかったですっ!ユキさん!」
「そう、よかったわねー。」
頭をなでてやるユキ、その眼にはあきらめがうかんでいた、
そのあとの言葉を予想していたのだろう。
「皆さんもどうですかー?」
その言葉にびしりと固まる男性陣、
織姫の目に悪意は無い。純粋においしいと思っているだけ、
・・・・・・・それが一番怖いのだが。
「?・・・・・いりませんか・・・?」
しゅんとして下を向いた織姫
たつきたちに自分の料理を食べてもらえなかったことを思い出したのか「そうですよね・・・・」と悲しそうに笑う。
当り前のごとく、そんなことをされてしまった男たちは飲むしかない。
「飲めばいいんだろ・・・」
「挑戦してみようか・・・」
「・・・・・」
「何事もチャレンジや・・・・」
それぞれの覚悟を決め
一気に飲み干した。
「「「「っ!!!・・・・っ・・・っ」」」」
恐ろしくまずい。しかも、一口飲むごとに意識が遠のいてゆく、
・・・・・・・すでに凶器の域に達している。
「「「「っっっっっはーーーーーー!!!!」」」」
飲みきった!飲みきったぞオレ(ボク)は!!やりきった!!
「よくやった。本っ当によくやったぞお前ら。水飲む?」
4人ともすべての力を振り絞るようにうなずき
一斉に飲む
ものすごくうまい!!!!
飲み終わった後の顔はとてもすがすがしかった。
「ま、あれ飲んだ後だからねー。当たり前だわ。」
「おいしかった?」
「「「「あ・・・・・・ああ・・・・」」」」
「よかったぁ・・・・」
ほっとした笑顔の織姫を見た4人は
これが見れるならまた飲んでもいいかな・・・・・・
と、思っていた
それを見たユキはため息をつきながら言った。
「・・・・・やめとけ。次は確実に死ぬぞ。」
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