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ぼくは一瞬だって誰かに愛されたことはないんじゃないかな
家族にさえも愛されないぼく
ぼくはいつもひとりぼっち
「はすだ?」
「ごめん 写真ないんだ」
「じゃあ写真とろうかはすだの写真」
はろるどはおもむろにカメラを取り出した
「それカメラ?」
「うん じゃあ撮るよ」
「えっ…」
かしゃ
ぼくのために鳴った
この音
ぼくのために見つめた
レンズ
こんなぼくのために
カメラは…はろるどは
ぼくの姿を写真におさめてくれた
ぼくは生きている
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