折れた心

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「あれは、中学校2年生の、冬でした・・・ その日、私は、たまたま眼鏡を掛けていなくて、薄暗い道を1人で歩いていました。 そしたら、後ろから、声をかけられたんです。 何才? って・・・ 怖くなって逃げ出しました。 そうしたら・・・ 前に止まっていた車から・・・ 金髪の男たちがたくさん出て来て・・・ わ、私・・・」 西原は、肩で大きく息をしていた。 眼鏡の奥の瞳には、大粒の涙が溜っていた。 「レイプ・・・されたの?」 功が、目を背けながら西原に聞いた。 「・・・。」 西原は、ただ黙っている。  
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