折れた心

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「西原が、負った傷は、消えないかもしれない。 でも、癒す事くらいはできるだろ?」 頭が言うなと指示しても、 俺の口は動きを止めず、 言葉を発し続けている。 「私は、あなたを見るたびに あの日を思い出す! 嫌なんです・・・! もう・・・構わないで。」 そう言い除けて、 西原は自教室へ戻った。 「・・・くそっ」 どうして救ってやれねぇんだ? 俺が髪染めてるから? 俺が不良っぽいから? 俺が・・・問題児だから? どうすればいい? どうすればいいんだ? ちょっと待てよ、どうしてだ? なぜ俺がこんなことで悩んでいるんだよ?  
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