~capriccio~

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すると小鬼はいきなり俺の目の前に現れて殴ってきた。 「やらないとやられるぞぉ」と八咫が空中でホバリングしながら言ってきた。 あーはいはいやりますよやれば良いんでしょ。これでも中学まで空手やってたんだ、こんなちびっこいのに負けるわけ・・・へぶぅっ! 小鬼の拳が俺の右頬にヒットした。 「どーしたクニチカ!貴様の実力はそんなものか!」 知るか!ってかゆうちゃんは黙ってて!話がややこしくなるから! 俺は起き上がって構えの姿勢をとる・・・のだが、小鬼が早すぎていちいち見失ってしまう。 「相手を見るな!感じとれ!」 八咫は俺にそう助言すると、ゆうちゃんの隣に飛んで行ってしまった。 いや助けろや!俺じゃこのスピードについていけねぇよ! 「だぁから大丈夫だって!骨は僕らが拾ってやるって!」とゆうちゃん。 まだそのネタ引きずってたのかよ!とツッコミを入れつつ、俺は小鬼に上段の突きを放った。 しかし俺の拳は悲しくも空を切るだけで、小鬼に後ろに回り込まれてゆうちゃんみたいに吹っ飛ばされた。 「ごふぅっ!」 頭を地面に強く打ったため頭部から血が流れる。
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