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小鬼は俺の後ろに移動してきた。俺がそこに裏拳を叩き込むと、小鬼はそれをまともに受けてかなり怯んだ。
「この距離なら避けられんだろ、くらえサンダガ!」ドドーンバリバリ・・・的な音がして、雷が小鬼に直撃した。
ファイナル○ァンタジーの主人公達もびっくりの破壊力である。
「派手にやったな・・・」八咫が俺の肩に乗りながら感心したように言った。
そろそろ血も止まり、目を開けるとそこには、落雷により凹んだ地面とその中心部で黒こげになってのびてる小鬼があった。
「あの~八咫サン」
「どうした?」
「これ本当に俺がやったの?」
「いやいやシュバリエにも劣らぬ戦いぶりだったぞ」
そりゃどうも・・・そういえばシュバリエって何?
「シュバリエってのは力を持つ者が妖から一般人を守るために集まった『協会』の戦闘を主とする輩の総称だ」
「僕もシュバリエだ!」
いつの間にかゆうちゃんが横から口をはさんできた。
俺はそんなゆうちゃんに一言。
「ゆうちゃんって絶対皆を守るためにやってるわけじゃないよね」
「んなっ!」
どうやら図星らしい。
「弱い敵だとやる気が出ないとかさ、強い敵求めて戦ってるように見えるぜ」
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