~capriccio~

8/9
前へ
/70ページ
次へ
「な、何を言ってんだ!僕はか弱い一般人のために・・・「やってないだろ!」 ゆうちゃんが八咫にツッコまれた。 「むしろゆうちゃんってその辺の奴らから金を巻き上げてそうだ」 俺が言うとゆうちゃんは開き直って言い返した。 「チャラチャラした奴らは何度も僕の餌食になっているさ、それがどうかしたか」 どうもなにも犯罪だよ・・・。 なんか八咫がため息つく理由がわかるわ・・・はぁ。 「それより雅親、怪我を見せてみろ」 と言われたので俺は八咫に怪我した箇所を見せる。 「頭部からの出血だけですんだようだな、ゆう治してやれ」 八咫がそう言うとゆうちゃんはこう言い返した。 「なんで僕がこいつの手当てしなくちゃならないんだ!このぐらい唾つけときゃ治るって」 「たかが出血と言えども頭だからな、それにまだ完全に止血したわけでもない」 八咫にそう言われしぶしぶ俺の頭に手をかざす。 「僕が治療してやるんだ、感謝と恩恵の念をしっかり噛み締めながら治れ!」 なんか俺に対してきびしくね?差別か!? 「差別じゃねぇ、分別だ」 俺はゴミかコノヤロー!
/70ページ

最初のコメントを投稿しよう!

8人が本棚に入れています
本棚に追加