~fuga~

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周りは妖に囲まれている。 「・・・私こんな数相手に勝てる気しまセン」 「僕もこの状態だと無理だな」 「あぁ・・・俺も無理」 榠、ゆう、雅親が呆然と立っていると、ジョンは心配無いと言った。 「まぁ君達はゆっくりくつろいでいてくれ」 「二百ぐらいか・・・百ずつで良いか?」 「了解」 そう言ってガロンとジョンは瞬間移動で消えた。 妖は三秒で片付いた。いや比喩とかでなく本当に。 「すげぇな、あの二人」 ゆうが感心してると、後ろから妖の残党が襲いかかってきた。 「ゆうちゃん危ない!」 雅親はさっきのようにゆうの前に立ちはだかった。が、妖の爪は深々と雅親の腹を貫いていた。 「・・・痛ぇじゃねぇかよ、・・・サンダガ!」 ドドーン! 雷は妖に直撃した。 「・・・ぐふっ」 雅親は血を吐いて倒れた。 「雅親!おい!雅親!」 ゆうは叫ぶ。 「なんで僕をかばって!バリアはどうした!」 「・・・いや、・・・とっさで・・・間に合わなかった」 悪ぃと雅親は弱々しく笑う。 「雅親さん!?大丈夫ですカ!?」 「・・・ちょっと・・・やばいかも」
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