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一方ガロンとジョンはクロノスを追い詰めていた。
「魔界からは『抵抗したら殺しても構わない』とのことだ」
「うわぁぁぁあああ!」
ガロンの台詞にクロノスは大声をあげて殴りかかった。
ガロンはそれを避け、腰にさしていた鉄扇で一閃。クロノスの首はもう胴体とは繋がってなかった。
「ん?おいガロン!あちらさんが大変だ」
ジョンがそう言って瞬間移動し、それに続くようにガロンも消えた。
――――
僕は雅親の名前を呼び続けた。・・・もちろん僕をかばって死なれたら後味悪いからな、それだけだ。
「こいつは酷い」
ジョンとガロンが戻ってきて雅親を覗きこんだ。
「黒騎士、治癒魔法はもうやったのか?」
・・・やったけど止血すんのがやっとで・・・
「・・・これは魔界人の薬なんだが、こっちの人にも使えるかもしれん」
ジョンはカプセルを取り出した。
雅親に飲ませようとしても、気を失っているため飲み込ませられない。僕が焦っていると八咫が飛んできた。
「ゆう、口移しで飲ませてやれ」
八咫お前何処に行ってた!・・・って今なんと言った?
「だから口移しだ」
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