~requiem~

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目が覚めると見慣れた俺の部屋の天井があった。カーテンからやさしい朝日が漏れている。 うん、今日も良い朝だ!・・・さてもう一眠りしよう。 俺は寝返りを打とうとしたが、腹部がやけに重く動けない状態にあることを悟った。 ・・・??? 俺に不要な重力を掛けてくる正体を確かめるべく、俺は頭を起こし自分の体の方を確認した。 ・・・するとそこには全身黒の着物を着て腕やら額やらに包帯を巻いた少女が俺の体を枕にして気持ち良さそうに寝息を立てていた。 ・・・はて、何故ゆうちゃんがここに?・・・つか俺が何故ベッドで寝てんだ?・・・つーことで記憶を辿ってみよう☆ えーっと、クロノスが土手にいて、榠ちゃんが騙されてて、ゆうちゃんが傷だらけで倒れてて、俺がゆうちゃん助けて、したらなんか男が二人きて、妖がたくさん出てきて・・・思い出したぞ、と。 あー・・・俺助かったんだ、血がたくさん出てて死ぬかなとか思ったような気もするけど。 俺が考えに耽っていると、ガチャッて音と共にドアが開き八咫と榠ちゃんが入ってきた。ら、榠ちゃんは入ってくるなり俺を見て目を見開いた。ついで八咫もびっくりした感じだった。 ・・・グッモーニン?
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