~requiem~

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―――― 拝啓 血の飛び散る季節になりましたことを心より悲しく思います。 「チャイナ!そこのマーガリンとってくれ!」 「はい!アネキ!」 「うむ!」 「二人とも、台詞に無駄に『!』ってつけるのやめてくれ。なんかうっとおしいから」 「なぜだ雅親!!!」 「あ~、なんか余計に増えた!!!・・・って感染してるし!」 今では俺ん家の住人も増え、一度死にかけるという珍しい経験もできました。 「誰かぁ・・・マジでこの紐ほどいて・・・」 「どっかから烏の泣き声が聞こえるぞ」 「ホントですネ、寂しいそうに泣いてマス」 「いや『鳴く』だから、泣かすなよ」 思いの他、俺が片足突っ込んだ挙句全身引き込まれた世界は、わりと平和なひとときも垣間見せるようです。 最後にしゃべる烏を連れた、黒い着物に大太刀を背負った女の子を見かけたら逃げて下さい。・・・というか俺が逃げたいです。 敬具 追伸 これ誰に送るんでしょうかね。 「勝手に終わらせてないで早く俺の縄ほどけ!(←怒)」 To be continued?
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