鬼ごっこ

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走り疲れた私は生徒会室に入り、会長の机の下に潜り込んだ。 窓の外から部活をしている人達の声が聞こえる。   『暑っ……』   季節はもう夏。 いくら窓を開けていてもやっぱり机の下に潜り込んでいると暑い。 でも、出て行くとまた走る羽目になり更に暑くなるに決まっている。 それに万が一捕まってしまったらキスをされてしまうんだ。 どうしたものかと考えていると急に影が出来、頭上から声がした。   「屡榎。 見つけたよ。」   久々に爽やかな笑顔を見せる恭弥。 それを見て私は 『あぁ、やっぱり惚れてるなぁ…』 と実感してしまうんだ。
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