鬼ごっこ

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「ちゃんと見つけたよ。 約束通りキスだから。」   ……やっぱり恭弥は魔王様だ。 笑顔が怖い。   「そうだね。 いつから隠れんぼになったのかは知らないヶドね? でもキスはやだよ。」   そっぽを向いて私なりの精一杯の拒否。   「クスッ。 本当に可愛いなぁ… 俺の負けだよ… 屡榎…好きだよ。」   びっくりして恭弥の方を向いた瞬間、唇に柔らかいものが当たる感触。 恭弥にキスされていた。 恭弥はにっこり笑って言う。   「屡榎…確かファーストキスだよね? ご馳走様。」   「恭弥の意地悪////」   真っ赤な私を抱き締めて耳元で囁く言葉は   「大好きだよ。 僕だけのお姫様。」   私が大好きな幼馴染みの彼女の証。
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