†第一話†

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僕がシュンに出逢ったのは、今から2日ぐらい前のこと。 奴隷市場で商品と出されるのが嫌で、たまらなくなった僕は見張りの目を盗んで逃げ出した。 見張りが多くてすぐ見つかったけど、無我夢中で逃げて、逃げて、とにかく走った。 でも、大人の足にはかなわない。 みるみるうちに僕と追っ手の距離が縮む。 もうダメだと思って諦めかけたその時、 僕は何かに吸い込まれるかのように脇道に駆け込んだ。 そしてそこにいたのがシュン…。 警官の制服を着て、 漆黒の髪、漆黒の瞳、 月の明かりしかない闇夜の中で、 例えるなら…そう、まるで死神のように…。 誰しもを魅了する容姿。 僕は瞳を奪われた。 目をそらせない…。 知らない筈なのに、知ってるような…変な感覚に捕らわれた。 シュンは僕に微笑んで、追っ手達のもとへ足を運んだ。 そして、追っ手達を悉く蹴散らした。 「……すご…」 シュンの身のこなしに驚愕するしかなかった…。  
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