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あれから二日。
そう言えば、あの時「コイツは俺のモノだ」って言ってた…。
あれは…どういう意味?
それに、「俺の名前はシュン…お前は?」って…。
「………僕の…なまえ……。」
名前……なんて
僕には、無いよ…。
僕の本当の名前なんて、もう忘れちゃった。
僕は唇を噛み締めた。
そしてふと思った。
「…はやと…って誰だろ…。」
シュンがたまに口にする名前。
………誰?
シュンがその名前を口にすると、いつも微笑む。
はやとって誰?
―コンコン
「…っ!?」
考え事をしている時、いきなりドアのノック音がしてびっくりした。
ガチャ…
そして入って来たのは、シュンだった。
いつもとは違ってスーツ姿のシュンは、髪も1つに縛っていた。
「…なんだ、起きてたのか。」
僕は黙って頷く。
シュンは「おはよう」と言って、僕の頭を撫でた。
その手は、とても心地が良かった。
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